【ドル円相場分析】FXサンデーレポートvol.50【2020/08/02】

2020/08/02

【週刊】ドル円相場分析

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今週のドル円相場は、105円割れをして104円台前半まで下落しました。
一方で週末、月末はロンドン時間以降に反発の上昇をして106円台まで一気に回復する値動きを見せました。

先週に引き続いてリスクオン・オフに関わらずドルは弱く、欧州通貨のユーロやポンドが強かった印象があります。
月末はロンドン時間からロンドンフィキシングにかけて「ドル買い円売り」の流れが強まりましたね。

この上昇が一時的なものなのか、ここから流れが変わり下落が止まるのかに注目です。
それでは、2020年8月2日時点のドル円相場分析と今後のシナリオを考えていきます。

月足・週足:7月は下髭を伴った陰線で終了


先週の下落によって下限チャネルラインをブレイクして、今週は105円の水平サポートラインを試す値動きを見せました。

結果的には、ブレイクして104円前半まで落ちたもののその後106円まで戻しました。
月足·週足レベルで見れば、下髭となっているので水平サポートが機能していると捉えることもできます。
(引いたラインをオーバーシュートすることはよくあることなので)

今週付けた安値104.180を明確に割ることがなければ、この反発を手掛かりに上昇していくシナリオも考えられます。
一方で、今後この安値を明確にブレイクする値動きをした場合、今年の3月につけた安値101.175が意識されそうです。

8月は円高方向に進みやすい・急落しやすいというアノマリーもありますし、夏枯れ相場という言葉もあるのでいつもより注意深くトレードしていきたいところですね。


週足を見てみると105円水平ラインでサポートされて、下髭を付けていることが分かります。
このラインは上図の黄色〇のように複数回のサポート実績があり、多くの参加者が意識していると考えられます。(週足のレジサポ考察はvol.37vol.38
(いずれもオーバーシュートしているので実質のサポートは104.200あたりか)

今回もサポートがしっかりと機能するのであれば、今後は上昇していくシナリオも考えられます。
一方で、このサポートをブレイクするのであれば2020年3月のように100~101円を試すような下落トレンドになる可能性もあります。

ひとまず、週明けは直近安値104.180を割るか否かが重要ですね。

今回は上昇シナリオだったらどういうシナリオが考えられるかを主に考えていきます。

日足:上昇シナリオを考えてみる

日足レベルの大まかなメインシナリオは上昇トレンドを考えており、
フィボナッチ23.6%(104.250)を割らない限りは、中・長期的な上昇シナリオをメインと考えています。
詳しくはこちらのnote(vol.32)を参照

今週の下落により安値104.180と上記の価格より下回ってしまいました。
しかし、月末の日足ローソクが下髭陽線であることからメインシナリオは辛うじて継続と判断します。(本当にギリギリのラインです)

月足・週足レベルの節目に来て、月末には反発の上昇も見られているので今回は上昇シナリオについて主に考えていこうと思います。


日足を見てみると水平105円ラインをブレイクしたものの、フィボナッチ23.6%で反発していると捉えることができます。
この月末の上昇を手掛かりにトレンド転換する値動きを想定しています。

これまでの修正2波のカウントはW-X-Yでカウントできる「ダブルジグザグ」と捉えます。
反発の上昇によって、直近のY波も3波動が完成したと推定できるのでここから推進3波へと移行していくことが考えられます。

週明けからも上昇の流れが途絶えずに、直近安値である104.180を試さないことがこのシナリオの条件となります。


一方で、これまでの下落シナリオのように修正2波をa-b-c波の「ジグザグ」と捉えるともう1波下落があると予測できます。

月末の上昇が副次c波の4波目と仮定するならば、5波目で再び下落が起きます。
再び安値104.180を試す値動きになるも同程度の価格帯で抑えられるのであれば、ダブルボトムを形成してトレンド転換(推進3波のはじまり)するシナリオが考えられます。

一方で、下落の勢いが続いて104.180を明確にブレイクした場合は大まかな上昇シナリオ自体が破綻したと判断した方が良いと考えています。
月足・週足からシナリオを練り直す必要がありそうです。

ブレイクした場合、フィボナッチ0%(102.000)から下の101円前半が意識される相場になりそうな印象です。

4時間足:大きく分けて3シナリオ


日足で考えた上昇シナリオを踏まえて、大きく分けて上図のような3パターンのシナリオを考えています。
個人的には、現時点でどのシナリオの優位性が高いかは判断できないです。

① 緑矢印のような強い上昇トレンドが現れる
月末の反発上昇を手掛かりに、下値を切り上げる上昇をしていくと①の優位性が高くなります。
緑のチャネルラインやSMA(200)を上に突き抜ければ、より優位性が上がりそうです。

② 白矢印のようなダブルボトム型の反発からのトレンド転換
月末の上昇を打ち消す下落が起こっても直近安値と同レベルの価格帯で踏みとどまるのであれば②の優位性が高くなります。
①もですが、反発上昇のいったんの目安は黄色チャネルラインのサポレジ転換点が候補となります。(106.500前後)

③ 黄色矢印のように下落トレンドが継続されて101~102円台へ
月末の上昇を打ち消す、尚且つ、直近の安値もブレイクするのであれば③の優位性が高くなります。
買いポジションも相当捕まることが予想され、ロスカットを巻き込みながら大きな下落が予想されます。

1時間足:今週の値動きと週明けからの値動き


今週は下落基調で始まり、週半ばは105円水平ラインで揉み合っていました。
木曜深夜から金曜午前にかけて再び下落が始まり、ロスカットを巻き込み104円前半まで落ちたと考えられます。
金曜夕方ロンドン時間から「ドル買い円売り」の動きが急に強まり106円台を付ける場面も見られています。

週明けからの値動きで注目ポイントは以下3点です。
① 再び黄色水平線105円を割るのか耐えるのか
② 直近安値104.180をブレイクして更新するのか耐えるのか(赤ライン)
③ これまでのサポートとして機能していた黄色チャネルラインやレジスタンスとして働いている緑色ラインでの反応

特に②は上昇シナリオと下落シナリオの分かれ目なので注意したいところです。


以上、2020年8月2日時点でのドル円シナリオ分析レポートでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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