今週のドル円は、先週の上昇分を打ち消す下落トレンドとなりました。
一方で、106.600から105.100まで下落したものの、105.000のサポートを見て反発の上昇も見せました。
週後半は105円後半から106円前半で揉み合い、終値は105.820で週末を迎えています。
ファンダメンタル的には、FOMC議事録でドル安の流れが断ち切られ、その後の経済指標によって若干のドル買い先行の値動きが見られました。(規模から見ると一時的なものとも見えますが)
夏枯れ相場の8月もそろそろ終わりですね。
それでは、2020年8月23日時点のドル円相場分析と今後のシナリオを考えていきます。
月足・週足:8月第3週も陽線コマのまま
8月第3週は第1週とほぼ変わらず、月足のローソク足は陽線コマとなっております。
上下の黄色のラインのレジスタンスとサポートに挟まれており、夏枯れ相場で参加者も少ないためと考えられます。
今月の値動きを見ると105円前半からその下は買い、106円後半からその上は売りといった印象です。
(週足のレジサポ考察はvol.37, vol.38)
今週は下髭陰線となっており、週明けから再び下髭を埋めに下落して105円を試すのかどうかに注目です。
105円を割った場合は直近安値104.200が意識され、ダブルボトムを付けるかどうかに注目したいところです。
104円もブレイクされると、101円台までの下落トレンドになる可能性が考えられます。
一方で、上昇の流れに変わるのであれば、上のチャネルラインをしっかりとブレイクするかどうかを見極めたいです。107.500~108円台を付けられるかどうか。
日足:主に反発シナリオを考える
日足レベルの大まかなメインシナリオは上昇トレンドを考えており、
フィボナッチ23.6%(104.250)を割らない限りは、中・長期的な上昇シナリオをメインと考えています。詳しくはこちらのnote(vol.32)を参照
反発上昇のシナリオは大きく2つ考えています。
日足A(緑矢印)では、これまでの修正2波を「ダブルジグザグ」(W-X-Y波)として捉えます。
直近の反発上昇(104.186~)でY波が完成していると考え、以降から下値を切り上げて上昇していくシナリオが考えられます。
Y波完成後の上昇波の副次波が3波動であることから、3-3-3-3-3構成の「ダイアゴナル」が想定されます。
次の上昇の流れが来た時に、上の赤チャネルラインを一旦ブレイクできるかどうかに注目です。
日足B(白矢印)では、これまでの修正2波がまだ続いており、「ジグザグ」(a-b-c波)として捉えます。
a波とc波は5波動構成になるため、c波はあと1波分の下落が残っていると予想できます。
また、日足Aで触れた「直近の3波動上昇」は、このc波中の修正波と捉えることもできます。
今週の下落から第5波が始まっており、週明けから直近安値104.180を意識した下落の可能性も考えられます。
その後、「ダブルボトム」を形成してトレンド転換というシナリオを考えています。
一方で、104.180は推進1波のフィボナッチ23.6%の価格帯に位置しており、ここを明確にブレイクした場合は大まかなメインシナリオ(上昇シナリオ)自体が破綻します。
その場合は、102~101円までの大きな下落トレンドの可能性が考えられます。
4時間足:各シナリオの副次波のカウント
日足A:緑文字のカウントと緑矢印のシナリオ
副次1波と仮定した上昇が、3波動であることから「3波動型のダイアゴナル」の可能性が考えられます。
そのため、現在形成中の副次2波も3波動構成と予測されます。週明けから副次2波の3波動目の下落の可能性あり。
次の下落で105.000を明確に割らないのであれば、Aシナリオの優位性が高いと考えております。
日足B:赤文字のカウントと白矢印のシナリオ
104.180までの下落を副次3波、その後の上昇を副次4波と仮定します。
現在形成中の下落は副次5波と考えられ、週明けには緑チャネルラインやSMA(200)でのレジスタンスが予想されます。
下落の規模は105円割れから副次3波の終点(104.180)までが考えられます。
副次5波完成後は、前回のような大陽線が現れる可能性もあるので気をつたいところです。
一方で、日足でも述べたように104.180を明確にブレイク(104円割れ以上)をするとメインシナリオ(上昇シナリオ)自体が破綻したと考えます。
1時間足:今週と週明けの値動き
今週は前半に106.600から105.100までの下落トレンド、FOMC議事録を経てドル安展開が止まり反発上昇しました。
しかし、106.000より上は重たい印象を受け、終値も105.800と一歩届かないところに位置しています。
週明けの動きの予想としては
〇 日足Aの場合:緑矢印のように105円までの下落を伴ったあと、反発の上昇
〇 日足Bの場合:白矢印のように緑チャネルやSMA(200)で反発の下落し、105円を試す→ ブレイクした場合、104.180が意識される
サブプランとして
① そのまま上昇していった場合は日足Aに近い流れと捉える
② 104.000割れでシナリオ破綻
を考えています。
また、週明けからは8月最終週、金曜日は実質月末でもあるので深夜の動きは少し注意したいとろです。
以上、2020年8月23日時点でのドル円シナリオ分析レポートでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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