【ドル円相場分析】FXサンデーレポートvol.38【2020/05/10】

2020/05/10

【週刊】ドル円相場分析

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ドル円相場分析2020年5月10日時点

今週のドル円相場はゴールデンウィーク中は、円高に進み106.000までの下落を見せました。一方で、ゴールデンウィーク明けは「円強売り・ドル売り」によってドル円は若干の持ち直しをしました。

今週の始値と終値を見るとほぼ変わりなく106.700台
落ちて戻すにとどまり、大きな方向感はいまだ出ずといった印象です。(じりじり下げていますが)

ファンダメンタル的にはADPや雇用者数が「異例の-2000万台」でしたが、予想よりは少しマシな結果だったほか、織り込み済みだったようで為替相場の反応は限定的でした。

また、先週あたりから新たに(というか再燃というか)「米中関係」についてのニュースや要人発言がちらほら出ています。
「米中通商協議」が注目されていた時のように、要人発言やニュースによる「悪化懸念」「懸念緩和」で相場が振り回される可能性もありそうです。

それでは、2020年5月10日時点のドル円相場分析と今後のシナリオを考えていきます。


月足:5月第1週は陰線、サポートが効いてる

ドル円月足チャート2020年5月10日時点

5月第1週は、ゴールデンウィークの3日間は円高方向に進み106.000まで下落しました。
その後、ゴールデンウィーク明けは106.700まで反発の上昇が見られました。

フィボナッチ61.8%ラインや下限チャネルラインのサポートが働いているようにも見えます。

このサポートをきっかけに再び上限チャネルライン(110円あたり)まで戻すのか、サポートを割って104~100円を目指すのかに注目です。

引き続き、月足レベルでの目標値は
・上値:114.100:週足レベルの直近高値
・下値:100.900~95.120:フィボナッチ50~38.2%
ただし、前回の下値の反応を見ると100円台は買いも厚い
ドル円相場分析vol.35より引用

ファンダメンタル的には、「コロナウィルス関連」の進展・懸念のほか、それに伴う「米中の対立関係」についても注意が必要な印象です。

週足:長期サポート・レジスタンスを確認Ⅱ

ドル円週足チャート2020年5月10日時点

先週のサポレジ確認に加えて、長期のサポレジを見ていきます。

先週の分析のように黄色の収束するチャネルラインや水平線(105.000)がサポート・レジスタンスとして機能していると考えられます。

加えて、緑の水平線(108.550あたり)がサポート・レジスタンスとして注目されていると考えることができます。

直近の動きでは緑の水平線がレジスタンスとして働いています。
さらに直近では黄色のチャネルラインがサポートとして機能するか否か試しているところですね。

来週以降、まず注目するところは
① サポートが機能するのであれば、108.550のレジスタンスが機能するか否か
② サポートがブレイクされれば、105.000のサポートが機能するか否か

チャネルラインの収束が近づいているので、週足や日足レベルでトレンドがでるのかも気にしたいところです。

日足:1か月ほどじり下げが続く

1か月ほどじり安の動きが続いていますが

フィボナッチ23.6%(104.250)を割らない限りは、中・長期的な上昇シナリオをメインと考えています。詳しくは、こちらのnote(サンデーレポートvol.32)です。


ドル円日足チャート2020年5月10日時点

101~111円台の上昇を推進1波と仮定してフィボナッチを引いています。
先週に引き続きじり安の展開が続き、副次c波と仮定している波の下値を更新しました。

一方で、反発の上昇らしい値動きも週後半に見えています。
これが転換の反発なのか、調整の反発なのかに注目です。

メインシナリオに従えば転換の反発の場合は、上図のような推進3波の可能性を考えています。

一方で、副次c波は3波動としても5波動としても捉えられるのが気になるところであり、先週に引き続き見方を変えた分析も継続します↓

ドル円日足Bチャート2020年5月10日時点

先週の日足と同様に水色のチャネルラインを引いたものを見てい見ます。

週前半に下限のチャネルラインをブレイクしたものの、106.000で買い戻されています。
ブレイクした当初は下落トレンドが強まりそうな印象でしたが、106.000やフィボナッチ38.2%のサポートが働いた結果となりました。

また、現時点では上限のチャネルラインまで戻しており、週明けにこのラインがどのように機能するのかに注目しています。

白(上昇)、水色(横ばい)、黄色(下落)のどの方向に進むか判断が難しいところです。

白、水色矢印の値動きをするのであれば、ゆくゆくは上昇に向かいそうだなと考えています。
黄色矢印であれば、フィボナッチ23.6%を割っていくのかどうかです。

4時間足:副次c波と直近の値動きを分析

ドル円4時間足チャート2020年5月10日時点

日足、日足Bで引いたラインを合わせて描写します。

副次c波が3波動、5波動のいずれでも捉えることができる問題があります。
しかし、現在が修正局面と仮定するならば「ダイアゴナル」は考えから外れます。

副次c波はw, x, yの複合修正波と考えると上図のようにカウントする案があります。
y波中の上昇が顕著に見えていることで5波動に見えてしまっている可能性が考えれrます。
(ほんとにこれでいいのか?と問われれば、あまり自信はないですが...)

副次c波と仮定している波に関しては解釈が難しいところです。

話は変わって、直近の値動きについて考えます。

直近では、フィボナッチ50%(107.000前後)が白丸のようにサポート→レジスタンスと働いているように感がられます。
また、週末のローソク足を見ると水色の上限チャンネルラインの少し上で終値を付けています。

週明けに上昇するのであれば、まずはこの107.000前後のレジスタンスをこなして上昇できるかが問題です。

上限チャネルラインのレジスタンスの機能が強ければ、水色矢印や黄色矢印のように「横ばい」か「再下落」の可能性が考えられます。

下方向では106.000が再びサポートとして働くかに注目です。

1時間足:今週の値動きを見る

ドル円1時間足チャート2020年5月10日時点

今週は106.700→106.000→106.700というようなV時の値動きをしました。(白矢印)

先週の1時間足で引いた赤線①はサポート→レジスタンスと転換して、106.000まで短期下落トレンドを形成する結果となりました、。

106.000を付けた後は赤線②のようなサポートラインに支えられて上昇しているように見ることができます。

現時点では水色の上限チャネルラインを試しているところで週末を迎えています。

上限チャネルラインのレジスタンスが強い場合は、赤線①のレジサポ転換のような値動きが予測されます。
黄色矢印のように106.000のサポートを試す動きが出るかもしれませんね。

一方で、上限チャネルをブレイクした場合の上昇についても考えてみます↓

ドル円1時間足Bチャート2020年5月10日時点

緑線のようなフィボナッチを引いてみると、
Ⅰ. 106.000からの上昇する(1波目)
Ⅱ. 調整が38.2%で終わっている(2波目)
Ⅲ. チャネルラインのブレイク挑戦中(3波目途中)
というような視点で考えることができます。

週明けから上昇圧力が強いのであれば、緑矢印のような3波~5波まで作られていくシナリオが予測できます。
実際に上昇した場合、直近の値動きでフィボナッチ161.8%(107.000前後)まで来るかどうかに注目したいところです。

そのまま上昇トレンドに転換した場合は、「107円台のキープ」「108~109円へのチャレンジ」が課題ですね。

まとめ

先週に引き続き、波形が複雑でエリオット波動による分析が難しい相場が続いている印象です。
今後の方向感を見ようにも、どっちもありそうな雰囲気です。悩みどころですね。

来週は、直近で見えている反発の上昇が続くかどうかが問題です。
チャネルラインの収束部分なので、いずれの方向でも大きく動く可能性があります。
(もちろん、続いて低いところでレンジ相場もあり得ますが...)

レジスタン・サポートのチャネルラインや水平線付近の値動きに注目です。

また、米中要人発言の応酬(いわゆる、プロレス?)があると変な値動きになる印象しかないです。いきなりのリスクオフ・リスクオンには注意したいところですね。

以上、2020年5月10日時点でのドル円シナリオ分析レポートでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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