【ドル円相場分析】FXサンデーレポートvol.49【2020/07/26】

2020/07/26

【週刊】ドル円相場分析

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今週のドル円相場は、週前半は先週のレンジ範囲内で揉み合うも週後半にかけて下落相場となり、106円割れをしました。
105.600台まで下値をつけており、週末の終値も105.970と若干106円に届かずに終わりました。

今週の通貨強弱の動きとしては、週前半はリスクオンによる「円売りドル売り」で揉み合い、週後半にリスクオフによる「円強買いドル売り」だった記憶があります。
リスクオンでもオフでもドルは売られる週だった印象です。

リスクオフの要因としては、「米国のコロナ第2波と経済への懸念」+「米中対立の激化懸念」とくに後者のニュースが値動きに大きく影響したと考えられます。
今後は「コロナ関連のニュース」から「米中関係のニュース」が再び注目され、相場を揺れ動かしていくことになるかもしれませんね。

テクニカル的にも、注目していたサポート候補を割ってきたので、日足レベルのシナリオは絞られたなと考えております。

2020年7月26日時点のドル円相場分析と今後のシナリオを考えていきます。


月足・週足:下限チャネルラインをブレイク


7月20~24日の週は週前半に107.500を付けたものの、リスクオン・オフに関わらず「ドル売り」の動きとなって週後半には106円割れ、105.600台まで下値を拡大させました。

週後半は「米中関係の激化」が再び懸念され、円買いが急激に進みました。
「コロナウィルスの影響」は織り込まれ、再び「米中関係」が注目され始めたのかもしれませんね。
秋には米大統領選挙も控えていることもあり、これから米中の要人らの言動(二転三転すること)に要注意したいところです。

今週の下落により、月足・週足レベルで引いたチャンネルライン下限をブレイクしております。(週足のレジサポ考察はvol.37vol.38


週足を見ると下限チャネルラインをブレイクしています。
現時点では週末の戻りも小さく、ローソク足の実体はチャンネルラインより下に位置しています。

下限チャネルラインをブレイクしたと判定すると、次のサポート候補は105.000水平ラインとなります。
そのため、週明けからも上値が重たく売り有利な展開に優位性があると考えております。

日足:「トライアングル」シナリオ破綻 ⇒ 日足Bへ

日足レベルの大まかなメインシナリオは上昇トレンドを考えており、
フィボナッチ23.6%(104.250)を割らない限りは、中・長期的な上昇シナリオをメインと考えています。
詳しくはこちらのnote(vol.32)を参照

今週の下落により、「トライアングル」シナリオの下限チャネルラインをブレイクして、副次a波と仮定した下値(105.980)を更新しました。
よって、「トライアングル」シナリオ(日足C)は破綻したと判断しました。

今回は「下落シナリオ」(日足B)に切り替えて考えていきます。


111.700台からの下落から修正2波の始まりは変わらず、「ジグザグ」系の修正波と考えなおします。

副次a波は5波動(ダイアゴナル)、副次b波は3波動(ジグザグ系)と捉えることができます。
現在は副次c波の3波目にあたる値動きであり、今後、4波 → 5波と下落していくシナリオが予想できます。(上図白矢印)

副次c波の最安値を予想することは難しいですが、候補としては
① フィボナッチ38.2%(105.650あたり)
週明けから反発の上昇(4波目)かつで5波目の下落で下値を更新しない → ダブルボトム形成
② 水平ライン105.000
ファンダメンタルが悪いまま5波目の下落の勢いも強い場合、キリ番を狙ってくる可能性があります。
ストップロスが溜まっていると一瞬ブレイクして下髭をつける可能性もありそうです。(黄色矢印)

また、②以上に下落してフィボナッチ23.6%(104.250)をブレイク→戻りも弱い場合は、日足の推進1波~修正2波という大まかなシナリオの見直しが必要になってきます。

一方で、シナリオ通りに副次c波が完成した場合は、緑矢印のように反発の上昇(推進3波の副次波)が始まると考えています。
現時点のファンダメンタル的には、あるとしても上昇はもう少し先になりそうな印象ですが。

週明けはいったん反発の上昇(4波目)をしても、下限チャネルラインのサポレジ転換(5波目へ)に注意したいところです。

4時間足:下落シナリオの副次波と上値ライン


今週は下限チャネルラインをブレイクして105.600まで下値を広げました。

週明け、さらに下落するか反発上昇をするかはわかりませんが
・下落した場合は3波目継続
・上昇した場合は4波目開始
と判断します。

反発の上昇(4波目)の上値候補は、下限チャネルラインのサポレジ転換する位置が考えられます。
その後は再び下落トレンド(5波目)となり、フィボナッチ38.2%や105.000を目指すシナリオが考えられます。

一方で今後、上昇の勢いが強まって緑線をブレイクすると下落トレンドの終了の可能性が浮上してくるとも考えています。
(上図のように緑線は4時間足レベルでレジスタンスとして機能していると考えられる)

また、緑線より上に価格が来ない限りは上の雰囲気はとても考えにくいと思っています。

直近では下落方向に目を向けていきたいですが、反発上昇したときにはどのライン(黄色か緑色か)まで来るかに注意したいところです。

1時間足:今週の値動きはレンジ下限をブレイクして下落トレンドへ


先週から今週中盤までは上図の青い範囲(106.700~107.400)で揉み合っていました。
しかし、後半に入ってからリスクオフの円買いによって、レンジ下限をブレイクして下落トレンドを形成しました。

週末の残り数時間は106.000近くまで戻しており、週明けにこの反発上昇を引き継ぐのであれば、下限チャネルラインを目標に上昇することが予想されます。
ボラティリティがあまりでなければ、上図の矢印の時間間隔よりも時間をかけて戻しそうです。

チャネルライン下限まできたあとは、サポレジ転換によって下落トレンドが再び形成されるシナリオが予想されます。

週明けすぐの動きは上か下かわかりませんが、来週は4波目の形成がメインになるかなと考えています。

米中関係のニュース・要人発言と月末ロンドンフィキシングによる値動きに注意ですね。



以上、2020年7月26日時点でのドル円シナリオ分析レポートでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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