【ドル円相場分析】FXサンデーレポートvol.45【2020/06/28】

2020/06/28

【週刊】ドル円相場分析

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ドル円相場分析2020年6月28日時点

今週のドル円相場は、106.70~107.450の値幅で推移しました。
方向感が薄く、リスクオン・オフの手のひら返しが多い印象です。

週前半は「ドル売り」によって106.070まで下落しましたが、106円を割ることはなく反発の上昇。
週後半からは反発上昇の勢いで107.450まで推移しました。それ以降は、106円後半から107円前半でレンジ相場で終わりました。
終値は107.190と107円台をキープしています。

全体の流れとしては、レンジを下抜けした後に再びレンジに戻ってきた印象です。
レンジ範囲は106.700~107.500あたりかなと。

ファンダメンタル的には特に印象に残るものはありませんでしたが、「欧米と米国のコロナ第二波懸念」「米国の大統領選の行方」が今後気になるところです。
また、ダウ平均株価がゆるゆると下がってきているのも気になるところ。

それでは、2020年6月28日時点のドル円相場分析と今後のシナリオを考えていきます。

月足・週足:6月第4週は下髭、サポートに跳ね返される

ドル円相場分析月足2020年6月28日時点

6月第4週(22~26日)は、レンジを下抜けし106.000ブレイクを試すもののサポートに跳ね返され、再び107円台前半で週末を迎えました。

月足で引いた黄色チャネルラインが強力なサポート・レジスタンスとして機能していると考えられます。
相場にエネルギーを与えるようなファンダメンタルが出てこない限りはこのチャネルラインで揉み合うのではないかと最近考えております。

逆に何かのきっかけでこのサポート・レジスタンスを明らかにブレイクすると一気に相場が動く可能性が考えられます。


週足を見てみるとここ2回の下落(黄色〇)は、下限の黄色チャネルラインによってサポートされていることが分かります。

このサポートによる反発上昇を手掛かりに週明けも上昇していくか否かに注目です。
一方でこのサポートを割ると次の候補としては105.000の水平線がサポートが考えられます。(週足のレジサポ考察はvol.37, vol.38

引き続き、大まかな月足・週足レベルでのシナリオ目標値は
・上値:114.100:週足レベルの直近高値
・下値:100.900~95.120:フィボナッチ50~38.2%
ただし、前回の下値の反応を見ると100円台は買いも厚い
ドル円相場分析vol.35より引用

日足:上のシナリオは破綻、下横2パターン継続

大まかなメインシナリオは上昇トレンドを考えており、
フィボナッチ23.6%(104.250)を割らない限りは、中・長期的な上昇シナリオをメインと考えています。
詳しくはこちらのnote(vol.32)を参照

今週の106.000を試す値動きによって先週(vol.44)の日足Aシナリオ(上昇シナリオ)は破綻したと考えます。
よって、今回は残りの日足B(下落シナリオ)と日足C(横展開シナリオ)の2パターンについて考えていきます。


まず、今週は106.000を試す動きがありましたが、日足を見ると下髭となっており下のチャンネルラインにサポートされていると考えることができます。

しかし、現時点では直近の高値(107.500あたり)を超えることはなく、心もとない反発の上昇となっているとも言えると思います。
週明けから戻り売りの動きが強まれば、再び106.000を試す値動きが予測されます。

下落の流れが強くなると下チャンネルラインがサポレジ転換し、105.000台まで下値を拡大させる可能性が考えられます。
ローソク足の実体がチャンネルラインより下に確定するとこのシナリオの優位性は高まります。


一方で、下チャネルラインのサポートを手掛かりに下値が堅い展開となるのであれば、週明けから徐々に上昇することも考えられます。
しかし、上図のように赤の上チャネルラインに上値が抑えられているようにも見て取れますので、上値も限定的であることも念頭に置いておく必要があります。

先週の分析(vol.44)で述べたようにa~eの5波動でトライアングル」系の横展開となり、ここしばらくは値幅が縮小していくシナリオが考えられます。

週明けに再び下落したとしても黄色チャンネルラインにサポートされるのであれば、このシナリオの優位性が高いと判断できます。

また、もし上昇の勢いが強く、副次b波と仮定している直近高値(109.850)を更新した場合は「トライアングル」は破綻。
上昇トレンドが形成されて110円を超えていく可能性も考えられます。

4時間足:下横の2パターンの副次波を考える


日足B・Cの下・横の2シナリオの副次波を大まかに考えていきます。

日足B:週明けから再び下落してチャネルラインをブレイク
→ チャネルラインのサポレジ転換で戻り売り
→ 105.000の水平線を目指して下落

日足C:週明けから上昇の流れを引き継ぐ
→ 単純移動平均線SMA(200)や108.000キリ番まで上昇
→ 直近の下値を切り下げずに下落
→ 赤の上チャネルラインまで上昇(現時点では109.000前後と予想)

106.070からの反発上昇の流れを引き継ぐか否かに注目です。

1時間足:今週の値動きの振り返り


今週前半に青ゾーン(106.740~107.060)のレンジを下抜けして106.000を試しましたが、黄色チャンネルラインのサポートが機能したと考えられます。

その後は緑ゾーン(107.060~107.540)まで戻し、107.000を挟んだレンジ相場に戻っていきました。

週明けからの値動きでについては
・青ゾーン下限(106.740)を目指す値動きをすると日足Bの下落シナリオ
・緑ゾーン上限(107.540)を目指す値動きをすると日足Cの横シナリオ
がそれぞれ優位的になると考えています。

ここ2週間ほどレンジ相場が続いているので、そろそろ動きがあってもおかしくはないと思っています。

まとめ

今週は106.000を試す大きめの下落があったものの月足・週足のサポートが機能して107円台に戻されました。
ここ2週間ほど106~107円台でレンジ相場が続いています。

ファンダメンタル的にはマイナス材料の方が多い印象ですが、目新しいものや目立った値動きを誘発するものは見られていませんね。
小さなリスクオン・オフがころころと変わっている印象です。

短期的にも中・長期的にも限られた範囲(チャンネルライン内)でのレンジ相場がしばらく続く可能性が高いと考えています。

週明けは
・再び下限のチャネルラインブレイクを目指して下落するのか(日足B)
・反発上昇を引き継いで上方向に推移していくのか(日足C)
どちらのシナリオに近い値動きをするか注目です。

以上、2020年6月21日時点でのドル円シナリオ分析レポートでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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