【ドル円相場分析】FXサンデーレポートvol.47【2020/07/12】

2020/07/12

【週刊】ドル円相場分析

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今週のドル円相場は、週前半で107.250~107.800でレンジ相場を作り、週後半では円買い主導による下落相場となりました。
この下落により107.000割れをし、106.640まで下値を拡大しました。
週末は若干の反発上昇、終値は106.940とわずかに107.000に届かないところです。

米のコロナ第二波懸念が広がる中での下落相場となりましたが、現時点では月足・週足でのチャネルライン内での動きであるのは変わらず。
106円から108円台での上下の値動きがしばらく続いている印象です。

目立ったファンダメンタル材料(相場を方向付ける)もここ最近では出ておらず、限られた範囲で値動きが続いているので、新しく言えることも少なくなってきました笑

とはいえ、油断は禁物です。
2020年7月12日時点のドル円相場分析と今後のシナリオを考えていきます。

月足・週足:チャネルライン下限に再び差し掛かる


7月6~10日の週は前半がレンジ相場、上値重たく後半に107.000割れをして106.640まで下値を拡大させました。

現時点でプラスのファンダメンタル材料はほとんど見受けられず、コロナ第二波懸念や米中関係懸念など「懸念」だらけですね。
懸念が期待に変わるまでしばらくは上値が重たそうです。

引き続き、大まかな月足・週足レベルでのシナリオ目標値は
・上値:114.100:週足レベルの直近高値
・下値:100.900~95.120:フィボナッチ50~38.2%
ただし、前回の下値の反応を見ると100円台は買いも厚い
ドル円相場分析vol.35より引用


週足を見てみると、今週の下落によって再び下限のチャンネルラインに差し掛かっています。
このチャネルラインは月足レベルで意識されているサポートと考えられ、ここ数か月でも2回サポートととして機能しています。(週足のレジサポ考察はvol.37, vol.38

週明けに今週の下値106.640を割った場合は、このチャネルラインまで下落することが考えられます。

このチャネルラインが再びサポートとして機能するのであれば、反発の上昇が起こって108円台まで上値をじりじり伸ばしていくことが考えられます。
一方で、このサポートをブレイクすると次の下落目安は105.000の水平線サポートと考えられます。

ひとまず、週明けは今週の下値106.640を更新するのか否かに注目です。

日足:横シナリオと下落シナリオ

日足レベルの大まかなメインシナリオは上昇トレンドを考えており、
フィボナッチ23.6%(104.250)を割らない限りは、中・長期的な上昇シナリオをメインと考えています。
詳しくはこちらのnote(vol.32)を参照

先週(vol.46)の分析では、横展開シナリオ(日足C1、C2)と下落シナリオ(日足B)を考えていました。
今週の下落を受けて日足C1の波形カウントの優位性は落ちたと判断します。
また、週明けに下限チャネルラインに達することで日足C1は破綻したと考えます。

今回は、比較的優位性が高いと考える日足C2と日足Bについて考えていきます。


先々週から述べているように日足Cのシナリオは「トライアングル」系が作られていると考えることがベースです。C1とC2の違いは波形カウントの仕方となります。

C2のカウントの仕方で考えると、現時点では副次c波の途中であると考えます。
週明けに下限チャネルを目指して下落するとこのC2のシナリオはC1よりも有利になると判断します。
一方で週明けから上昇トレンドに転じるのであれば日足C1の波形カウントが有利と考えます。(日足C1についてはvol.46)

このシナリオが優勢な場合、下限チャネルラインに到達した後に反発の上昇が始まります。
副次d波が作られ始めて、赤の上限赤チャネルを目安に上昇していくことが考えられます。現時点で上値は108.500あたりが妥当と考えています。


一方で、下限チャネルラインに到達しても反発せずに下落を続けた場合は日足B(下落)シナリオの優位性が高くなります。

具体的には
チャンネルラインをブレイク→直近下値(ヒゲ)106.073を更新→106.000をブレイク
という流れになると日足Bが有利になります。

この場合、106.000ブレイク後に反発の上昇が起こっても、下限チャネルラインのレジサポ転換が意識され戻り売りが意識されると予想されます。
下落の勢いが強い場合は、105.000の水平ラインやフィボナッチ23.6%(104.250)まで下値を拡大させる可能性もあります。

フィボナッチ23.6%まで落ちる場合は、おそらくファンダメンタル材料でかなりのマイナス材料が出たときになると予想しています。


個人的には日足C2の優位性が高いかなと思っています。
が、下限チャネルラインや106円を割った場合は日足Bの下落を意識するようにします。

4時間足:日足シナリオの副次波を考える


今週は日足C1について述べていませんが、上図4時間足ではC1の副次波も載せておきます。

日足C1:週明けから上昇して106.640を割ることがない場合
→3波動で赤チャネルを目指して上昇する(108.700あたり)

日足C2:週明けから下落して106.640を割った場合
→下チャンネルラインを目指して下落
→サポートが機能して反発の上昇が始まる
→3波動で赤チャネルを目指す(108.500あたり)

日足B:週明けから下落して106.640を割った場合
→下チャンネルを目指して下落、さらにブレイク
→106.000を目指して下落
→反発の上昇があってもサポレジ転換で再下落

まずは、106.640を割るか否かに注目です。

まとめ

今週は前半に107.250~.800でレンジ相場、後半に下落相場となり107.000を割って下値を106.640まで拡大しました。
一方で現時点ではチャネルライン内での値動きが続いており、週明けから下限チャネルライン付近での値動きに要注目です。

テクニカル、ファンダメンタルともに相場を大きく方向付ける材料がここ最近は出ておらず、長いレンジ相場が続いている印象です。
引き続き、短・中・長期的に限られた範囲(チャネルライン内)での上下の値動きがメインになるかと考えています。

逆にこれまでに考慮されてなかったファンダメンタル材料がでると動きが出てきそうでもあります。

週明けは、
・直近の安値106.640を割って下落するか否か
・下限チャネルラインのサポートが機能するかどうか
の2点が主な注目ポイントであると考えています。

なかなか大きな方向感が得られない相場が続きますが、頑張りたいところですね。

以上、2020年7月12日時点でのドル円シナリオ分析レポートでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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