【ドル円相場分析】FXサンデーレポートvol.40【2020/05/24】

2020/05/24

【週刊】ドル円相場分析

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ドル円相場分析2020年5月24日時点

今週のドル円相場は、週初めに108円へトライする上昇が見られました。
しかし、108円台に乗せるには上値が重く、それ以降は107.300~107.800あたりで上下して週末を迎えました。終値は107.590、ちょうどレンジの中間あたりの値ですね。

上値が重いながらも下値を切り上げながら、じりじりと上昇している印象。

短・中期的な上昇トレンドが作られているのかなと考えています。これが中・長期的な上昇トレンドに続くか注目です。

それでは、2020年5月24日時点のドル円相場分析と今後のシナリオを考えていきます。


月足・週足:5月第3週は引き続き陽線、少し上値を伸ばす


5月第3週は上値が重いものの下値を切り上げながら上昇し、108円台を付ける場面も見られました。
108円を付けた後は107.300~.800で上下して週末を迎えました。

先週の下値は106.750~.850台、今週の下値は107.300台となっており下値の切り上げが確認できます。

再び107.000割れがない限りは、現在の短期的な上昇トレンドは継続するシナリオで考えています。この上昇トレンドが中期・長期的な上昇トレンドに繋がるかに注目です。


週足レベルの詳しいレジスタン・サポートの考察はvol.37, vol.38で行っています。
(黄色〇がレジサポとして機能)

先週(vol.39)に引き続き、現在は下限チャネルがサポートとして機能して反発の上昇をしていると考えることができます。

先週からの上昇が今後も続いていくのであれば、中期的な目標は上限チャネルライン付近+大台のキリ番である110.000であり、ここでの値動きの反応に注目です。

この上限チャネルラインをブレイクすると月足フィボナッチ76.4%かつレジスタンスとしても実績のある114.100が視界に入ってきます。

引き続き、月足・週足レベルでの目標値は
・上値:114.100:週足レベルの直近高値
・下値:100.900~95.120:フィボナッチ50~38.2%
ただし、前回の下値の反応を見ると100円台は買いも厚い
ドル円相場分析vol.35より引用

現時点では、上昇トレンドに優位性が傾いてきている印象です。
一方的に上昇し続けることはないですが、上下しながらも下値をしっかり切り上げていくかに注目です。

日足:上値(108円)は重いが上昇に注目

メインシナリオは上昇トレンドを考えています。
フィボナッチ23.6%(104.250)を割らない限りは、中・長期的な上昇シナリオをメインと考えています。
詳しくはこちらのnote(vol.32)を参照


上図のように101~111円の上昇を推進1波と仮定して、フィボナッチを引いて考えていきます。

直近の値動きを見ると修正2波が完成したと考えられる反発上昇が見られました。
月足・週足の下限チャンネルライン(黄色線)にサポートされていると考えらます。
ここ2週間で修正2波の終点105.980から108.100まで上昇しており、下値の切り上げも見られます。

この反発の上昇がトレンド転換の始まりであれば、点線矢印のように副次1~5波で推進3波が作られていくことが考えられます。
推進3波の上値目安は114.100を見ています。

一方で、レジスタンスを見てみると単純移動平均線SMA(200)とSMA(75)が上値を押さえこんでいる状況です。また、フィボナッチ61.8%(108.100)もレジスタンスとして考えられます。

このレジスタンスが機能し続ける限りは、110円台への上昇は難しいですね。
ローソク足の実体でブレイクすると上昇の雰囲気にがらっと変わりそうです。

修正2波終点とした仮定した105.980割れを試す下落が見られた場合、はこのシナリオは考え直す必要があります。(詳しいデッドラインは4時間足で)

また、さらなる下落で105.000あたりを割ってくると中・長期的な上昇シナリオは怪しくなり、104.250がデッドラインです。

4時間足:上昇シナリオを考える

週明けからも上昇トレンドが継続するシナリオを以下では考えていきます。


直近の値動きについてチャネルラインを引くと上図のようになります。
単純に2つのチャンネルラインが収束していることから「ダイアゴナル」が作られいる可能性が考えれます。

また、「副次(3)波が副次(1)波よりも小さい」「3波動構成として捉えることもできる 」「副次(4)波が副次(1)波終点を割っている」などのことも「ダイアゴナル」に当てはまります。

ダイアゴナルの5波目はスローオーバーすることもしないこともあります。
その時のストップロスの溜まりやファンダメンタルの状況によります。

週明けからは副次(5)波の上昇が予測され、上値候補は大きく分けて2通り
① 上限チャンネルライン以内の108.000~108.300あたり
② 上限チャネルライン外の108.400~.850(フィボナッチ161.8%)
を考えています。

推進1波が完成した後は、黄色矢印のように修正2波を作りに下落していくことが考えられます。現時点では修正波の種類や調整の深さは予想しようがないので仮ですが。

一方で、週明けから下落の雰囲気が強まりフィボナッチ23.6%(106.400)をローソク足の実体で割ることがあれば、日足で述べた上昇シナリオは怪しくなります。

もっと言えば、107.000を割れた時点で今回考えている「ダイアゴナル」の形は崩れます。その場合は上昇シナリオは継続するものの、シナリオを考え直す必要があります。

1時間足:今週の値動きを分析


現在の上昇は全体的にSMA(200)やSMA(75)にサポートされていることがわかります。

また、週明けの短期的な上昇は①の赤いチャネルラインでサポートされ、その後の下落ではレジスタンスとして機能しています。
週末にかけての短期的な下落は②の赤いチャネルラインでレジスタンスされています。

よって、1時間足だけで見れば現在のドル円は下のSMA(200)に支えられ、上の②チャネルラインに押さえられている状況です。

来週は②のチャネルラインをブレイクして108円を試した場合は、緑矢印のように上昇への優位性が高くなると考られます。
一方で、②のチャネルラインに抑え込まれ続けると黄色矢印のようにSMA(200)をブレイクする下落 or レンジに優位性が高まってきます。

まずは、②のチャネルラインとSMA(200)のどちらをブレイクするかに週明けは注目です。

まとめ

上値が重いものの、先週に続いてじりじり上昇している様子が見られました。
同じ時間足の下値をどれだけ切り上げて進んでいくのかに注目してトレードしていきたいところです。

ファンダメンタルに関しては今週は特に大きな影響を与えてものはありませんでした。
とはいえ、「米中関係」にとどまらず「中国と各国の関係」は懸念材料のままなので注意したいところです。
油断したとき相場は急騰、急落しますからね。


以上、2020年5月24日時点でのドル円シナリオ分析レポートでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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