今週のドル円相場は「動かず」といった感じの狭いレンジ相場となりました。
先週に引き続き、108円から107円台の間を上下しており方向感がつかめません。
「先物の原油価格がマイナスになる」という前代未聞の暴落も起きましたが、ドル円にはその影響は現れませんでした。
また、23日の「日銀の追加金融緩和政策検討」の報道については、一時的な「ドル買い・円売り」で反応しました。
しかし、その勢いも長くは続かずレンジ内へ押し戻されています。
ファンダメンタルに若干反応することもありますが、基本的には「ドル買い・円買い」「ドル売り・円売り」の様子見ムードが続いていますね。
上も下もあり得る価格帯でレンジが続いているので、見通しを立てるのが難しいです。
とはいえ、挫けずに2020年4月26日時点のドル円相場分析と今後のシナリオを考えていきます。
月足:4月第3週はほぼ動かず(陰線に変わるも終値の違いはわずか)
4月第3週は、107.950から107.300の間で上下するレンジ相場が続きました。
第2週に比べてもボラティリティが減っています。
現時点での月足は上ヒゲ陰線となっており、来週の4月最終週にどのようなローソク足を確定するのかに注目です。
(チャネルライン内で確定すると特に何も言えませんが...)
先週と価格もローソク足の形もほぼ変わらずといったところなので、追加していえることはないと考えています。
引き続き、月足レベルでの目標値は
・上値:114.100:週足レベルの直近高値先週のドル円相場分析より引用
・下値:100.900~95.120:フィボナッチ50~38.2%
ただし、前回の下値の反応を見ると100円台は買いも厚い
日足:修正2波の副次c波が終わったとは言えない
直近の値動きでは上値も下値も堅く、方向感がありませんが引き続き、現時点では中・長期的な上昇シナリオが若干の優勢であると考えています。
詳しくは、こちらのnote(サンデーレポートvol.32)です。
101から111円台の上昇を推進1波と仮定してフィボナッチを引いています。
先週は推進3波への転換中の可能性もあると述べましたが、今週はレンジ相場で推進波のような値動きは見られませんでした。
よって、現時点では修正2波の副次c波の途中である可能性が高いと考えています。
下値がかなり堅い場合は107.000前後で反発の上昇が見られるかもしれません。(c波がフェイラーぎみになります)
一方で、黄矢印のように下値を試して(c波終点を形成して)から推進3波への転換することも考えられます。
下値をしっかりと試すとなると以下の2点が候補です。
・105.700:フィボナッチ38.2%
・104.250:フィボナッチ23.6%(デッドライン)
下落が強く104.250をローソク足の実体で割ると、中・長期的な上昇シナリオを考え直す必要があります。
4時間足:直近の下値上値の確認
4月初旬からの修正2波の中身を見ると
・上値:109.3808(赤丸):副次b波終点と仮定した部分
・下値:106.920(青丸):副次a波終点と仮定した部分と副次c波の途中
以上の上値と下値を割った場合に、レンジブレイクした方向への値動きになると考えています。ストップロスを巻き込んで。
直近では下値側に近いので、週明けに下窓が開き、その流れで下値に触れると黄矢印のように下落する可能性が考えらえれます。
一方で上昇の流れが来た場合は、109.400あたりまで伸びるかどうかに注目です。
そこを超えるとキリ番の110.000へのトライも期待できます。
1時間足:今週のレンジ相場を見る
1時間足で今週の値動きを見ると、黄色線のような上値108.000から下値107.300の中でのレンジ相場を作っていたことがわかります。
4時間足での上値、下値を目指すにも以上の上値と下値をブレイクする必要があります。
週末の終値は、レンジ下限の近くで終わっています。
週明けの下窓や値動きで107.300をブレイクした場合は、107.000からその下を目指す値動きの可能性が高まります。
一方で、レンジ下限による買いが強まると再び108.000あたりまで戻される可能性もあります。
108.000をブレイクすると109.400~110.000を目指して上昇するシナリオも考えられますね。
どちらにブレイクしたとしても、「全戻し」されないかに注意しながらトレードしなければなりませんね。
まとめ
引き続きレンジ相場が続いており、上も下も見えてきます。結論、どちらにいくかは「わからない」ですね。
もしかしたら、来週もレンジで終わるかもしれません...
〇大きなレンジ
上値:109.380、下値:106.920
〇小さなレンジ
上値:108.000、下値:107.300
レンジブレイクしたときの値動き、全戻しの可否に注意したいところです。
以上、2020年4月19日時点でのドル円シナリオ分析レポートでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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